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油絵人物画の制作過程を紹介 下層描き~完成へ 直観を生かした作画工程 後編

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前回記事の続き。

お絵描き父さんのブログ絵画教室へようこそ。ご訪問いただき誠にありがとうございます。

今回は『直感を生かした作画工程』シリーズ後編です。着彩工程の続きです。
2012年に描いたの私の作品を例に解説しております。

今回のポイント

①どんな絵の具を使っているか

②下層描きの1層目から完成に向かっての着彩工程を解説

目次

使用している油絵の具について

制作過程の説明に入る前に、ざっくり使用した油絵の具について紹介します。
下の写真が、今回解説する着彩工程で使用した絵の具です。

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ほとんどがクサカベの油絵の具です。一部マツダスーパーも使用。

油絵を始めたばかりの方でしたら、クサカベの油絵の具をおすすめします。品質がかなり良く高級油絵の具の部類に入りますが値段もこなれています。堅実な表現を実現してくれます。派手さはありませんが、落ち着いた作品に仕上がるでしょう。
絵具にあまりこだわっていないという方は是非この機会に使用してみてください。

油彩画は絵の具で大きく変わります。良い作品を描きたければ、支持体の選択と同じくらい油絵の具も良いものを選びましょう

色によって、値段は全く違います。たまに、とんでもなく高い色もあります(バーミリオンなどは、通常サイズの9号でも4000~5000円くらいします)ただ、バーミリオンなど必要不可欠な色は、少々高くても揃えておきましょう。自分への投資と考えてください。

チューブのサイズは、基本的に40mlの9号チューブを購入で大丈夫です。20mlの6号チューブでは小さすぎます(あまり使わない色であれば6号でもOK)。

ホワイト系は、110mlの20号サイズをお勧めします。ホワイトは一番使うので大きいほうが便利です。

油絵人物画の制作過程 1層目~完成へ

前回記事より着彩工程の続きの紹介に入ります。この段階では固くならず感覚を信じて楽しく描いていきましょう。

着彩工程1層目の続き

前回は下の写真のところまで紹介しました。
2層目以降のために筆のタッチを残しておきましたね。

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着彩工程1層目まで完了

ついでに筆も紹介しておきましょう。前回のぼかし工程で使用した扇形の筆は、下の写真の様なものになります。

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扇形の「ファン」と呼ばれる筆

この形の筆で、化粧をするように色を馴染ませ、肌の質感を表現したりします。

では、制作の解説に戻ります。
筆のタッチ原色の鮮やかさをを残しつつ、1層目を進めていきましょう。

1層目を少し進めます。👇

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1層目完了。

下図のように、筆のタッチをあえて残すことも重要です。先ほど述べた様に、2層目以降の筆の引っ掛かりがよくなり、色を乗せやすくなります。

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1層目の攻め方は、技法によって様々です。いろいろな方法を試してみて、自分に合ったやり方を見つけましょう。今回のように、技法を混ぜ合わせてみても面白いと思いますよ。

着彩工程2層目~完成へ

この流れで、2層目3層目と描き進めます。

ちなみにこの時点でパレットの状態は下の写真のようになっています。👇

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紙パレットを使用

グレーズ工程で使用した、モノトーンの絵具も、まだパレットに残っています

制作が日付をまたぐ際には、サランラップでくるんでおくと、パレットに残った絵の具が長持ちします。

パレットは紙パレットを使用しています。現在の私は、木のパレットガラスのパレットを使用します。紙パレットは使用したら捨てるだけで便利ですが、安定感で木のパレットやガラスパレットに劣るので、これらの代用品と位置づけましょう。

私が使用しているのはマルマンの紙パレットです。

では、制作工程に戻ります。

2層目から完成に向かって、より表現が細かくなり、色も複雑になっていきます。使用するオイルも乾性油の割合が増えていきます透明感のある着彩表現に入っていきます。

混色した絵の具も使い、肌の細かい表現を実現していきます。

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2層目①

完成に近づくにつれ、筆のタッチも少しずつ無くしていきましょう。

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2層目②

次に3層目です。3層目で仕上げに入ります。かなりやわらかい表現で馴染ませる段階になります。
今回はイタチの面相筆を使用してふんわり馴染ませてみました。

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3層目

そして、完成になります。👇

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人物の完成

今回の描き方は、あまり頭を使わない感覚的な描き方になっています。

ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。

グリザイユ技法による写実の制作過程は以下のリンクよりどうぞ!

最後にこの記事が良かったと思ったら、是非、リンクをお願いいたします。

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