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今回は、油絵の支持体についての後編になります。
前回、前々回までの復習)
①支持体とは油絵を描くキャンバスやパネルの事を言う。
②キャンバスは布の種類、布目の荒さ、吸収性の、などに違いがあり、自分の表現にあったタイプのものを選ぶ。
③キャンバスもパネルも自分で作れるが、時間節約の為、市販のものを購入するのがおすすめ
前回記事はこちら👇
今回は、支持体に施す下地について取り上げますが、その前に、キャンバスとパネル、どっちがおすすめかについて少し述べます。
今回のポイントは、
①キャンバスとパネルのどちらがおすすめ?
②下地は施したほうがいいのか
の2点になります。
油絵の支持体
キャンバスと木製パネル
前回記事までで、いろいろ述べてきましたが、最終的に支持体はキャンバスと木製パネルのどちらがおすすめなのでしょうか。
目指す作品に合わせて選びましょうと言っておきながら、どういう話題だと突っ込まれそうですが、まずどちらも経験していただいた上で、初心者の方には、パネルで経験をつまれるのが良いのではないでしょうか。
なぜ、パネルから始めるほうが良いのか。それは、パネルのほうが、支持体として単純に物質的に固くしっかりしていて、描きやすいからです。考えてみてください。画用紙を手にもって、ふにゃふにゃした状態で上手く描けるでしょうか。描けませんね。固い机などに置いて、描いたほうが描きやすいでしょう。そういう意味で、木製パネルが描きやすいと言ってます。
キャンバスもピーンと木枠に貼られているので、描きやすいですが、布の向こう側は空間です。多少癖があるかもしれません。パネルのように完璧に固い画面に描けるわけではないのです。(慣れると、布の反発が逆に描きやすかったりしますが。)
やはりパネルのほうがとっつきやすいかと思います。
パネルの購入については、前回記事でも紹介したように、アマゾンで購入してもいいじゃないかな、と思います。画材は、画材屋さんで購入しなければいけないわけでは無いです。(私はプライム会員なので結構アマゾンで購入してます。)
実際購入しているのが、下記の2点です👇
クレサンジャパン シナベニヤパネル F4 333×242mm
- メディア: おもちゃ&ホビー
パネルの固さも良いが、キャンバスの絵具の食いつきも捨てがたい。そういう方は、パネルにキャンバスを貼りましょう。それで解決です。ただ、私は面倒なので、ベーシックに、パネルに下地を施して描きます。
下の写真は、私が下地を施した、キャンバスとパネル達です👇
色んな支持体の種類があって楽しいです。下地を施したら、より一層愛着がわきます。くわしくは、次回の記事で紹介していきます👇
下地について
下地の定義
下地って何?
それは、絵を描き始める前に、支持体に絵の具を塗って準備しておくことを言います。
なぜ、それが必要なの?
それは、画面に乗せていく油絵の具の吸収を調整したり、乗せる絵の具の発色を際立たせたりするために行います。
例えば、半吸収性の地塗りをしてあるキャンバスに、下地用の油絵の具を施すと、その下地の油絵の具が吸収されて、それ以降描いていく油絵の具やペインティングオイルの吸収を抑えることが出来ます。それにより、油の吸収を考えて絵の具やオイルを画面に乗せていく手間を省いてすぐに実際のモチーフを表す色の表現を画面に表現していくことが可になります。
そして、キャンバスなどの布の目が、完成品に残って見えるという事を防ぐ利点も生み出します。キャンバスの布目が完成品になっても残っていると、未完成のようなイメージを鑑賞者に与えてしまいますので、下地を施し、キャンバスの目をつぶしておき、あとは全体に薄く色を乗せておけば、それだけでも完成品にちかい状態に持っていく事が可能になるのです。
また、下地を施すと、色の発色もよくなるので、その利点も捨てられません。
料理の下準備と同じで、この行程をおろそかにすると最終の仕上がりにも影響します。
下地は、裏技的でもありますが、れっきとした必須の技術です。
ただ、あまり大学で、ちゃんと教えてもらえた記憶がありません。なぜだか、よく分かりませんが...。もしかしたら基本教授は男性なので、女子生徒にはちゃんと教えてたんでしょうか(笑)すごい偏見ですね(笑)
優しく教えてもらえてる方は、感謝して、色々教えてもらいましょう!大学で、教えてもらえる事は、ホントに貴重な事なので。大学という場所は、基本的に、自分から、教えを取って行かなければいけません。受け身では、何も得られません。大学時代の自分に教えてあげたい。
今回は、ここまでです。
下地について、もう少し掘り下げたいので、次回の記事で詳細を解説していきます。最後まで読んで下さりありがとうございました。
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