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サッカー選手の100mタイムは?最高速度から割り出す計算式を紹介。

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サッカー選手の足の速さは、実際どれくらいかを算出する方法がわかりましたので共有します。

私はマスターズで8年間短距離競技に携わっており、日々研究しております。今回の記事も参考にしていただければと思います。

※この記事の方法で算出した100m走のタイムは、あくまで参考程度の数字です。

目次

サッカー選手の100mタイムは?

サッカー選手が実際どれくらいのタイムで100mを走るのか気になりますよね。そこで今回は、データサイトが発表しているサッカーの試合中の最高速度から100m走のタイムを割り出す方法をご紹介します。

前置きとして、今回紹介する算出方法を参考程度にとどめて頂きたい理由は、走る距離が延びていればもっと早い最高速度が出ていたり、ボールを持っている状態だと完全に最高速度には満たない可能性があるという点からです。どちらかというと、ボールを持たない状態でスペースに走りこんだり、大きくボールをけりだして走るプレースタイルのほうが純粋な数値をとれている可能性が高いと言えます。
ただ、言い出すとキリがないので、今回の記事では試合中の最高速度を判断材料として使っていきます。

まずは最高速度のデータを用いて100m走のタイムを算出する計算式を紹介します。以下になります。

最高速度÷1.17=100mの平均速度
100m÷上記で算出した平均速度÷補正値=100m走のタイム

説明すると、100mを走った際の平均速度を最高速度から算出し、その平均速度で100を割ると100m走のタイムが出るという寸法です。また、状況によっては補正値で割る工程を加えます。

では、最高速度をなぜ1.17で割るのかを説明するにあたり、100m走のスピード曲線の話から始めます。

100m走のスピード曲線から計算式を作る

人間は走り出した瞬間に最高速度に達するわけではありません。少しずつ速度が上がっていきます。

スタート地点を0として、10m20mと速度を測っていった曲線がスピード曲線です。当たり前ですが、スピード曲線の頂点が最高速度になります。

よくネットで出回っているサッカー選手の100m走のタイムは、試合中の最高時速を平均速度としてとらえて計算しています。とてつもなく速いタイムが算出されてしまっています。

話を戻します。なぜスピード曲線の話をしたかというと、スピード曲線から1.17という数字を割り出せるからです。
どう算出したのかを説明します。

スピード曲線から平均速度の算出方法を見つける

上記でお話ししたスピード曲線というものは、実は小学生からプロの短距離選手までほとんど形が変わりません。0~30mで急激に上がり、50~70m付近で完全に最高速度に達すると、そこから徐々に速度が落ちるという曲線を描きます。

この曲線の形がほぼ変わらないという特徴を用いて1.17という数字を生み出すことが出来ます。

まず、だれでもいいので100m走のタイムと最高速度の情報を集めます。今回は、ウサイン・ボルトと桐生祥秀選手の情報を使います。

ウサイン・ボルトが100mを9秒58で走った時、最高速度は12.35m/秒でした。平均速度は100÷9.58=10.43m/秒です。
最高速度を平均速度で割ると、12.35÷10.43=1.18になります。
次に桐生選手が9秒98で走った際の最高速度は11.63m/秒。平均速度は100÷9.98=10.02m/秒。最高速度を平均速度で割ると、11.63÷10.02=1.16になります。
1.18と1.16の間をとって、1.17という数字が生まれました。

これにより、最高速度÷1.17=平均速度という計算式が完成しました。

この平均速度で100を割ると100m走のタイムが出るわけですが、一部状況によって補正値で割る方法をとります。
では、なぜ補正値を設けるのか、そして補正値の値はどう決めるのかを説明します。

補正値を設ける

補正値を設ける理由は、データサイトの発表している最高速度が、選手がダッシュを始めて何メートル地点かという点においてばらつきがある為です。先ほどのスピード曲線で示したように、ダッシュは徐々に速度が上がるので、ダッシュを始めて何メートル地点かによって、補正を加えてあげないと正確な100mのタイムを出せません。

そのため、実際どのプレーから最高速度を調べているのか動画で確認したり、ポジションプレースタイルなどから判断する必要があります。判断の仕方は次回の記事で実例を示していきます

では、補正値の値を以下に示します。

最高速度がダッシュを始めて20~30m地点→補正値1.1

最高速度がダッシュを始めて30~40m地点→補正値1.05

最高速度がダッシュを始めて40~50m地点→補正しない

この補正値はウサイン・ボルトと桐生選手のタイムから算出しました。以下が参考にしたタイムです。

参考にしたデータ
  • ウサイン・ボルト(9秒58時)最高速度12.35m/秒。30m地点11.11m/秒。40m地点11.63m/秒。
  • 桐生選手(9.98時2017年日本学生)最高速度11.63m/秒。30m地点10.53m/秒。40m地点11.11m/秒。
  • ともに50m地点はほぼ最高速と判断して補正値を設けない事とした。

では、最高速度の局面がどの地点かを調べてから、上記の補正値で割ってあげる事により、より正確な100mのタイムを出すことにしましょう。次回の記事で実際に算出しますので、参考にしていただければと思います。

まとめ

今回の記事はここまでです。内容をまとめると以下になります。

  • 最高速度から100mのタイムを出すには平均速度を出す必要がある。
  • 平均速度を出すために100m走におけるスピード曲線を用いる。
  • プレースタイルや最高速度の地点から補正値を設ける。

次回の記事では、実際に各サッカー選手に計算式をあてはめ100m走のタイムを算出しますので、是非そちらの記事もご覧いただけると幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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