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短距離選手の身長・体重から適正体重を考察する

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こんにちは。当ブログへようこそ。前回に引き続き、適正体重に焦点を当てて考察していきます。
今回は、トップアスリートの身長・体重を見ていき、適正体重について考察します。

【前回のおさらい】
陸上短距離選手の適正体重は...
身長-110~115=適正体重

目次

トップスプリンターの身長と体重

トップ選手の身長と体重を考察することは、あなたの肉体づくりのヒントになります。

ケンブリッジ飛鳥

1993年5月31日生まれ。ジャマイカ人の父と日本人の母の間に生まれ、ジャマイカ生まれ日本育ち。生まれから見ると、日本人選手の中でダントツでポテンシャルが高そうな。皆さんご存知、最近調子が良い。

100m 10秒03(2020年)  200m 20秒62(2013年、2016年)
身長 180㎝  体重 76㎏
適正体重的には、70㎏だが、彼の場合、海外タイプの肉体で速筋の量が多いので、+6㎏でも支障なし。現に体脂肪率では4%台という化け物的仕上がり。完全スプリンタータイプの肉体だ。

桐生祥秀(きりゅうよしひで)

1995年12月15日生まれ。滋賀県彦根市出身。顔は完全に日本人だが、スプリントの素質は日本人離れしている。

100m 9秒98(2017年)  200m20秒39(2019年)
身長 175㎝  体重 68㎏
適正体重は65㎏だが、最近彼は筋肉が充実してきており、+3㎏は許容範囲内。体脂肪率は8%台と、スプリンター体型だ。
桐生選手ほどの筋肉量でも、+3㎏であることから、通常、筋肉量で適正体重を上回ることは、よほどで無い限り、避けたほうが良さそうだと分かる。

山縣亮太(やまがたりょうた)

1992年6月10日生まれ。広島県広島市西区鈴が峰町出身。僧帽筋の盛り上がりが特徴的で、筋力トレーニングも積極的に行っている。彼のおこなうデッドリフトは140㎏と、それほど重くないのは意外だ。

100m 10秒00(2017,18年)  200m 20秒41(2013年)
身長 177㎝  体重 74㎏
適正体重は、67㎏のところ74㎏と、相当筋肉量が多いことが分かる。筋力トレーニングを重視している選手と分かる。+7㎏だが、タイムに安定感があることから、無駄な筋肉は少ないようだ。ただ、スピードと筋量のバランスを非常に難しいレベルで調整していると考えられる。ひとたび、怪我などで調子を崩すと、スピードを持ち直すのに苦労しそうだ。
2020年8月23日の、セイコーグランプリで10秒42(-0.3)の結果だった際、7月から右ひざに違和感があり、練習不足で2~3㎏落ちたと言っていたので、体脂肪率はほぼ無いようだ。練習量が減ると筋肉で2~3㎏落ちるとは、普通に考えて化け物としか思えない。通常、練習量が落ちると逆に体重が増えるのだが...ちなみに、彼は最近(2020年11月時)の不本意な結果が右膝の影響で、9月以降ほとんど走っていないようだが、3か月もあれば、走りのベースは戻ってくるとも述べている。

サニブラウン・アブデル・ハキーム

1999年3月6日生まれ。この選手こそ、本当の規格外。ポテンシャルは計り知れない。ガーナ人の父と日本人の母の間に生まれる。だが、出身地は、福岡県北九州市だ。そして、大学はフロリダ大学である。世界を股にかけてますな。

100m 9秒97(2019年)  200m 20秒08(2019年)
身長 190㎝  体重 83㎏
適正体重は、80㎏なので、+3㎏。恐らく、これからもっと筋肉量が増えると予想される。将来が恐ろしい。以前のプロフィールでは、188㎝74㎏だったので、めちゃくちゃ筋肉量が増えている。単純に凄すぎる。200mが19秒台に入るのも、時間の問題では無いでしょうか。

多田修平(ただしゅうへい)

1996年6月24日生まれ。大阪府東大阪市出身。特徴的で、異常な速さのスタートが特徴的。見た感じそこまで筋肉質では無いので、多くの人の参考になる骨格をしているのではないだろうか。

100m 10秒07(2017年)  200m 21秒21(2017年)
身長 177㎝  体重 68㎏
公式体重は以前であれば176㎝/66㎏だったので、ほぼ計算式に合てはまる肉体と言える。
見てもらえれば分かるように、適正体重に当てはまった肉体は相当痩せている。あまり、タイムが上がらない素人の方は、体重が重すぎないか振り返ってみると良いかもしれない。

飯塚翔太(いいづかしょうた)

1991年6月25日生まれ。静岡県御前崎市出身。和製ボルトの愛称で呼ばれていた、らしい...調べて初めて知りました。日本人としては大型スプリンターの部類に入る。

100m 10秒08(2017年)  200m 20秒11(2016年)
身長 186㎝  体重 80㎏
適正体重は、76㎏だが肩幅が広く骨格が大きいので、筋肉以上に体重が重たくなっているのだろうか。彼自身、筋トレに力を入れているので、筋肉量もバルクがあるようだ。

江里口匡史(えりぐちまさし)

1988年12月17日生まれ。熊本県菊池市出身。引退した選手だが、参考に載せておく。

100m 10秒07(2009年)  200m 20秒80 (2012年)
身長 170㎝  体重 61㎏
適正体重60㎏なので、ほぼ同じ。かなり俊敏に動けそうな体格だ。身長がそれほど高くないので、一般の選手には参考になる体型と言える。

福島千里(ふくしまちさと)

ここで、女性選手を一人紹介。女性の場合もほぼ適正体重は変わらないが、男子選手よりは体重が低くなる傾向がある。男性に比べて大きい筋肉が付きにくいからと考えられる。
1988年6月27日生まれ。北海道中川郡幕別町生まれ。

100m 11秒21(2010年)  200m 22秒88(2016年)
身長 166㎝  体重 52㎏
2008年の時48㎏だったが、そこから2010年にかけて筋肉で+2㎏して自己ベスト11秒21を出している。現在は52㎏とあるが、いずれにしても相当体脂肪の少ない身体を保持している。ただ、さらに筋肉を加えて体重を増やすと、たとえ適正体重内としてもタイムは上がらないのかもしれない。その理由は、骨格が男性と違い、重さに耐えられない可能性があるからだ。
素人のスプリンターも、自分の骨格を考慮に入れ調整する必要があるだろう。

その他の引退されている選手

その他、引退された選手数名を挙げておく(体重/身長は現役時代の数字)。ちなみに、朝原選手はマスターズの試合で御一緒したことがある。今でも、痩せた体形を維持しておられた。素晴らしい選手だ。

末續慎吾(すえつぐしんご)

1980年6月2日生まれ。熊本県熊本市出身。178㎝/68㎏。100m10秒03(2003年)200m20秒03(2003年)

朝原宣治(あさはらのぶはる)

1972年6月21日生まれ。兵庫県神戸市北区出身。179㎝/75㎏。100m10秒02(2001年)200m20秒39(1997年)

塚原直貴(つかはらなおき)

1985年5月10日生まれ。長野県岡谷市出身。180㎝/78㎏。100m10秒09(2009年)200m20秒35(2006年)

高平慎士(たかひらしんじ)

1984年7月18日生まれ。北海道旭川市出身。180㎝/62㎏。100m10秒20(2009年)200m20秒22(2009年)

まとめ

データを見て分かったことは、21~23歳あたりでベストパフォーマンスを出し、24歳~27歳あたりで筋肉をつけて、もう一度自己ベストを更新する傾向にあるように思えた。
今回の考察からヒントにできる点として、速くなるためには一度しっかり痩せた状態でスピードを上げてから、無駄のない筋肉をつけると、もう一皮むける可能性があるという事だ。
今回の記事はここまでとなります。
適正体重について解説している、前回記事はこちら👇

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