油絵人物画の制作過程を紹介 直観を生かした作画工程 前編

 

ようこそ。お絵描き父さんのブログ絵画教室へ。@Oekakitosan

 

今回は、作画工程をお見せします。

昔から、私が絵画における情報の中で最も知りたいこと。それは、制作過程です。数ある画家たちの作画工程を全部のぞき見してみたいです。皆さんもそうではないですか?

料理が風に出来上がるか、料理番組を見て学んだり、友達に作り方を教えてもらったりするようにです。自分の料理に生かしためにです。

なので、私はどんどん制作工程をさらけ出して、みんなと共有したいと考えました。それで、このブログを描いています。全ての画家がどんどん、さらけ出していくなら、みんながもっと向上していけるはずです。

 

今回は下の人物画の制作過程を紹介していきます👇2012年の油彩画作品で、支持体はパネルです。

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妹の小さい頃の写真を参考に描いた油彩作品

今回着目する点は下記の点です。

 

支持体はどうすれば良いか

下書きの進め方とは

油絵の下描きはどのようにしたらいいか

この三点に注目しながら絵が出来上がっていく過程を楽しんでいただけたらと思います。

ところどころ解説もはさんでいきますのでよろしくお願いします。

下描きの制作工程

支持体

 

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支持体はパネルです。ジェッソとモデリングペーストを配合した下地を何層か塗り重ねています。

支持体においては、人それぞれ好みがあり、様々な種類があります。

キャンバスに、ファンデーション油絵の具を塗って、非吸収下地を作ったり、パネルや木枠にキャンバスを貼ったものに、エマルジョン地の半吸収性下地を施したり、パネルにテンペラ画の吸収性下地を施したり、などなど。詳しくは、下記の記事をご覧になってください👇

 

www.oekakitosan.jp

 

 

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とにかく皆さんが、表現したい方法を試してみてください。

今回紹介する絵では、パネルにジェッソの半吸収性下地を用いています。

個人的には、人物画を作成する場合、この半吸収性下地が一番描きやすくておすすめです。

ジェッソを下地に施すのは、保存性においてどうなのか。

特に問題ないとは思いますが、100年200年保管するのなら、正直分かりません。

まあ、大丈夫でしょう。

 

下描きを進めていく

 今回の下描きは漫画のテクニックを使って輪郭、目の位置、鼻の位置にあたりの線を入れていきます👇(詳しい技術はまたどこかで取り上げます)

 

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体もざっくりと描いていき、次に当たりの線を入れた部分に目や鼻をざっくりと描いていきます。全て大雑把に、勢いを殺さないように描いていきます👇

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ある程度、顔の形が定まりました。あくまで下描きなので、デッサンのように描き込まないようにしましょう。描き込んでも上から油絵の具が乗っかるので消えるだけです。

さらに進めます👇

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私の妹が2歳ぐらいの時の写真で、どこを見ているのか、少し真剣な顔をしています。

今回は、写真を参考にしましたが、本当は実物を見ながら描いたほうが、絵に生命が宿り迫ってくるでしょう。

 

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この辺りで、人物の下描きを終了します。この続きは、次回の記事で、油絵の具による工程を紹介していきます。

油絵における下描きの定義

今回は、パネルにジェッソの半吸収性下地を施し、鉛筆で直接下絵を描きました。

ただ、この方法は、賛否があります。鉛筆が、上に乗る油絵の具の邪魔をする場合があります。なので、油絵に干渉しない形をもちいて、例えば下絵をキャンバスに転写したり、テレピンなどの揮発性油を用いて、薄くおつゆ描きによる下描きを施したりする方法があります。

 

皆さんは、ある程度完成に近い下描きを最初に決めて、そこに油絵の具の調子を置いていきたいでしょうか?それとも、下書きはそこそこに、描いている途中で、どんどん変化する形で作画を楽しんでいきたいでしょうか。正解は無いので、表現したい作品に合わせて変えていきましょう。

例えばフェルメールは、カメラオブスキュラというものを用いて直接キャンバスに転写したと言われていた時期もあります。真偽はわかりませんが...

私は、個人的に写真などの転写は好きではありませんが、やってみたことはあります。

みなさんも、いろいろな方法を試してみて、自らの表現にあった下描きの方法を見つけてみましょう。

何を表現したいかによって、下書きも変わってくることでしょう。

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モデリングペーストとジェッソを下地に使うと、鉛筆の食いつきが良いです。あまり強く鉛筆で書くと食いつきすぎて消しゴムで消せなくなりますので注意してください。

 

次回の、制作過程の記事では、油彩の着色工程の紹介をしていきます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。